「ヒョー、ショー、ジョー!」ってやってくれていたのは「広報マン」でした。
和装のアメリカ人が、
「ヒョー、ショー、ジョー!」
って叫び、「大相撲」の千秋楽に
トロフィーを授与する姿、
「記憶」にある人も多いのではないでしょうか?
*
僕は子供の頃から「見覚え」があります。
あ、TVでです。
*
「アレ」をやっていたのは、
パンアメリカン航空広報責任者の
「デビッド・ジョーンズ」さんでした。
「千秋楽」の表彰式、目玉の一つになってました。
*
実は前担当者の退職のタイミングで
「表彰」もなくなろうとしてましたが、
デビッドさんが、「表彰をやめるべきではない」
と会社に進言しました。
継続は決まるも、「言い出しっぺ」のデビッドさんが
表彰式での授与も含め「すべてを引き継ぐ」ことに。。。
*
彼は、
「紋付き袴」の出で立ちで土俵に上がり、
「ヒョー、ショー、ジョー!」と読み上げ、
その千秋楽の姿は、
「名物」となっていきます。
42kgもあるトロフィーの授与も
人の手を借りることなく自分の手で。とこだわりました。
小柄な彼が「力いっぱい」トロフィーを持ち上げる際には
観客から
「よいしょぉ!!」
と、掛け声がかかるようになり、TVの相撲中継でも
「この場面」は丁寧に中継されるようになるのです・・・
(観客の「よいしょぉ!」は横綱の土俵入りなどの際に
『四股』を踏むとき皆でする「かけ声」です。)
*
実はデビッドさん。
*
「優勝」が決まった後の観客が、
「終わった、終わった。」
とばかりに表彰式の時間に「退屈」していく様子を見ていて、
せっかくだから「広報」として、
自身の会社の「表彰」の瞬間に「注目」してほしい。
と「このやり方」を考えました。
*
そして、彼の「初めての表彰担当」の時、
大声を張り上げ、
「ヒョー、ショー、ジョー!」
ってやったわけです。
目論み通り、場内は静まり返り、
彼の「たどたどしい」ニホンゴの表彰の言葉を
「笑いながら」人は注目して聞きました。
*
なんと彼は「初土俵」から30年間、
「ヒョウショウ」を続けました。
あまりの「名物」っぷりに、
「お笑い」などでも
*
「ヒョウ、ショウ、ジョー!」
*
と「たどたどしい抑揚」の
話口は「ネタ」にも使われるように・・・
「本物」を聞いたことはなくても、
「何らかのネタ」として
耳にしたことのある方は多いと思います。
ある種の外国人ニホンゴの
「型」にまでなってますよね。
*
昨日、国賓として招かれた
「トランプ大統領」
もし、
「ヒョー、ショー、ジョー!!」
ってやってたら、
大相撲ファンを始め、
年配者の「ココロ」わしづかみにしたことでしょう。
オイシイとこ持って行けたのに、
おしかったな~!(笑)
*
さて、先の「デビッド」さん。
1991年体力の限界も感じ、「引退」を表明します。
どうやら理由は「1人でトロフィーが持てない。」
からだとか・・・
*
とにかく「愛された」キャラクターでした。
*
引退表明後の「大阪場所」での最後の言葉は
「みなさん、おおきに。さいなら。」
*
お見事。
*
【今日のポイント】
→ 「退屈」と言う現状
→ 「広報」の一環
→ 「注目」と「こだわり」
*
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
ライズマーケティングオフィス株式会社
田中みのる
ホームページ https://www.minoru.co
フェイスブック facebook.com/tanakaminorurise
ツイッター twitter.com/minorurise
メールマガジン
○●○【今日は何の日】○●○
https://regssl.combzmail.jp/web/?t=cf27&m=ets6