「その問題」は本当に「問題」なのか?
セミナーのように単発で、
基本的にはコチラの発信をお聞きいただく場と違い、
コンサルティングの現場では長い期間繰り返しお会いすることもあって、
様々な「問題」に遭遇することが多々あります
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もちろんその問題に対しての打ち手も相談に乗らせていただきますが、
その問題解決の考え方に、ふと疑問を感じることがあります。
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具体的な話は控えさせていただきますが、
例えばミスが多いからミスを無くそう(減らそう)。
売り上げが下がったから売り上げを上げよう。
とか。。。
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モグラたたき的な考え、
コインの裏返し 的な考えからスタートする場合が多い。
ミーティングなどでミスを無くす(減らす)っていうことから始まってしまうと、
新しい決まり事、煩わしい手順が増えるという着地を迎えることが往々にしてあります。
単純に「売り上げを上げよう」なんて始まると、
今月から新規訪問件数ノルマを20件から30件に上げよう。とか、
取って付けたようなキャンペーン企画を行き当たりばったりで企画し始めるとか。。。
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もちろん結果的にはそういう着地になる場合もあるかもしれません。
ただ僕が疑問に思うのは、、、
「ナゼその問題が起こったのか」をしっかり考えず話が進んでしまうこと。
例えば何らかの施策で問題があったとすれば、
そもそも何が目的で、現状どうなっているのか?
そのギャップの中でどのような問題になってしまっているのか?
そこを明確にしないまま話が進んでしまう。
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例えば「売り上げ」に不満があれば、、、
ナゼ減ったのか?
外的な要因なのか?
競合会社、競合商品は?
実店舗であれば店に訪れるまでの導線に変化はないか?(Web購入含め)etc...
内的要因は?
商品開発、商品セレクトは?
営業はお客さまに何を伝えているか?
「売りたい」ではなく、「お客さまのどんな役に立つのか」考えているか?etc…
意外に考えないのは、「減ったこと」だけじゃなく、
「売れている」のはナゼ売れているか?
ということ。
問題を攻めるより、いまある強みを強化した方が
成果に直結することも多々あります。
「売れている現象」の中に「本当の問題」が見える場合もあります。
表面に現れた問題に対し、
ナゼを繰り返し本当の問題点はどこだ?
と考えないことが疑問に感じてしまうのです。
目的に対して生じた問題は本当は何が原因なのか?
仮説でいいから考える。
そうすると、今問題だと思っていることは問題ではなく、
全く違うところに問題を見つけることもあります。
まずはそこを探求することを怠らないようにして欲しいなと思います。
ミスが多いから無くす(減らす)、
売り上げが下がったから上げる。
単純に考えてすぐ解決するのであれば、
世の中の会社は全てうまく行っています。
あなたが今、考えている問題は本当に問題なのか?
そこをしっかりと考えて行動した方が結果的に解決は早いかもしれません。
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【今日のポイント】
→ 「問題」を把握する
→ 「うまくいっている」のはなぜ?も大事
→ 「仮説」を持つこと
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今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
ライズマーケティングオフィス株式会社
田中みのる
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