新国立競技場は誰がつくるの?
難波にあった大阪球場が懐かしいです。(笑)
こんにちは田中みのるです。
昔は南海沿線に住んでまして、
難波にある大阪球場に照明がついてると、
あ。今日はナイターやってんのかな?
なんて思ってました。
いや、懐かしい。(笑)
新国立競技場
ニュースでは、連日いろいろ言われてる
「新国立競技場」
なんだか、超お金がかかるらしいですね。
「お金をかけるところを間違えてるんじゃないですか?」
的な意見も飛び交ってました。
でも、技術的には「作れる」んですよね?
そうすると、今度は「つくる人」の確保が必要ですよね。
他のニュースで見かけたんですが、
「鳶職」(とびしょく)の職人人口が減っているとかで・・・
新国立競技場の建設、また工期を守るためにも
この鳶職の確保がポイントになるそうです。
でも、実際には人材不足だそうですね。
確かに3K的な(キツイ・汚い・危険)感じはしますし。。
この鳶職、もちろん「アルバイト的」に出来る作業もあるようですが、
実際は「職人技」が必要で、長年従事している人と
そうでない人では作業効率含め、全くかかる時間も安全性も
施工の完成度も違って来るもののようです。
職人の世界らしく、「仕事は見て覚えるもの」的な部分もあり、
そんな背景もあってか、「職業」としては長続きしない人も多いようです。
技術の継承
ちょっと話は変わりますが、2013年、伊勢神宮の式年遷宮がありましたね。
この「式年遷宮」は20年に一度行われていて、
これに関われると名誉なコトと感じている職人さんも数多くいるようです。
そして、20年に一度のこの機会、「技術の伝承の場」としても
有意義なもののようなんです。
20年に一度、ということは自身の職人人生の中で2度、うまくいけば3度
関わることが出来るでしょう。
そして「2回目」は「初めての職人」にアドバイスもするだろうし、
3回目ともなれば、きっと「技術を伝えていく」ことへの
責任感も感じつつ腕をふるうことになるでしょうね。
古来からの「職人技」を伝えていくことは大切なことだと思います。
実際、伊勢神宮の式年遷宮では、「使える部材」は補修して使うそうで、
その補修技術も「機械では難しい」ものが多数あるようです。
婆娑羅継ぎ
補修の技術で欠かせないのが「継手」という「柱を継ぐ」技術。
柱の傷んだ部分を取り除き、新たに「継ぎ足す」技術です。
補修だけではなく、新規に柱を使うとき、短い2本の柱を継いで
長い1本の柱にすることもあります。
腕のいい職人が継いだ柱は、その継いだ部分の強度に何の問題もなく
まさに1本の柱と違いがないそうです。
ちょっと有名な「継手」補修の柱に大阪城の大手門があります。
一見不可能に見える継手で、職人さんたちの間では「婆娑羅継ぎ」などと呼ばれてます。
詳しく知りたい方は「婆娑羅継ぎ」で動画もみれますよ。
「不可能そう」に見せることで、当時のこの職人は
腕と遊び心を示したかったのかもしれませんね。
そうなると、いつだれがしたのか分かりませんが、
その柱にぶっとい「ボルト」が打ち込まれている「補修」には
数々の「職人さん」たちが閉口しているかもしれません・・・(≧ε≦)
逆に職人さん方は「いい仕事」を見るとワクワクするそうです。
そーいや、昔、近所の畳屋さんが
畳の張り替えをしている作業がなんかカッコよくて
しばらく眺めていたことがあります。男の子は結構好きかもですね(笑)
「仕事は見て覚えるもんだ!!」
きびしいコトバにも聞こえますが、
「その仕事が好き」ならば
「見ている」ことにストレスはないのかも。
というか、「仕事を好き」になれないと
どんな世界でも「ウデ」上がんないですよね。
「一人前になった自分」を目指して頑張るのは
どんな仕事でもおんなじだと思う。
「修行」の時期をいかに楽しむか。
けっこう大切なポイントのようです。
さて、新国立競技場。
どうせ「つくる」ことになるのなら、現代技術の粋を集めるその現場、
たくさんの「若手」がキラキラした目を向け夢を持つ
「技術の継承の場」になればいいな。そう考えます。
今回もお読みいただきありがとうございます~~!!
ライズマーケティングオフィス㈱
田中みのる
ホームページもゆるゆると補修中(笑)
https://www.minoru.co/
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