ミーティングの場で起こる「思考停止」について・・・
ある日のコンサルティング現場でのこと。
僕を交えて6~7人の少人数でのミーティング内での出来事。
とても活発な話し合いが始まり、
スタート時から良い充実感を感じました。
が、ふと気がつくとその中の3名が腕を組んだまま、
聞いている。というか黙りこくってしまっている様子。
タイミングを計って、
「○○さんはどう思います?」
って話を振って見ると
「んん~。。。ちょっと今考えてます。。。」
って返事。
「どう思っています?」
って聞いたのだから、
思っていることを話してくれればいいのですが、
返ってきた返事は
「考えてます・・・」
結局その3名、その後話を振ってもほぼ発言なし。
ドンドン話を進める人たちに
完全に置いて行かれている感じになりました。
客観的に見ている僕には、この3人、
考えているそぶりでしたが、
完全に思考停止状態に陥っているように見えました。
話を振ってもまともに答えてこないのは、
「どう答えるのが正解なのか?」
と、正解を探そうとしていたからじゃないかと思います。
話をドンドン進めてしまっている3人は、
こんな場で考えることに慣れています。
意見の対立もありますが、
他の人の話を聞かないわけでもありません。
指摘を受ければ素直に受け入れ、さらに考えを進める。
理想的な話の進め方をしてくれます。
が、黙ってしまった人たちは指摘されたことを
「否定された」と受け取ってしまうようです。
で、「指摘を受けないためには。。。」などと考え、正解を探す。
ちょっと考えたら正解なんて無いのはわかるはずなのに。。。
結局、考えることができない状態になっちゃう。
*
少ない人数でもミーティングで何人か集まれば、
皆が皆同じ意見ということなどあり得ません。
それこそ正解がないのですから、
話し合いの場において、より良い問題解決なり
目標に向かう施策の仮説を述べればいいだけです。
それに対して他の意見や指摘(質問)が入ったとき、
すぐさま否定されたと思ってしまう人は、
「考えられない人」になっちゃいます。
誰も正解しか言ってはいけない場だと言ってないのに正解を求めてしまう。
絶対の正解など無いものだから思考停止。
そういう人に限って、
ミーティング後そこで決まったことが、
話を活発に進めた人たちから指示されたような受け止め方をする。
それが不満のタネになる・・・。
繰り返しますが、絶対正解なんてものはありません。
だから思い切って自分の考えは出した方がいいです。
そして他の意見や指摘を素直に受け止め、さらに考えを深めていく。
そうしないと考え慣れている人と考えられない人の差は大きくなる一方。
考えられない人は余計に話し合いの場には入れなくなってしまう。
そして自分勝手な不満だけ貯めていくことになる。
*
ミーティングの場で導き出す一旦の答えは皆で創り上げるものです。
「○○さんの意見を採用」と単純な発表の場ではないのですから。
皆で考えを持ち寄ってより良い問題解決の方法なり新しい施策なりを創り上げる、
そういう場にするためには自分の考えは思い切って出す!コレに限ります!
ま、僕は「どんな人も」活発に意見を出し合える場を作るために
がんばらなきゃいけないのですが、
あまりその理想を追い続けると、
「推進力になってくれている人」を
妨げることになる可能性もあるので
大変ムツカシイ所なのです。。。(^^;
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【今日のポイント】
→ 活発なミーティングとは
→ 「意見を出す」こと
→ 思考停止を避ける
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今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
ライズマーケティングオフィス株式会社
田中みのる
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