「価値」とはいったい何か?時には深く考えてみる。
「買う側」に立った時、
自分は何に対してお金を支払っているのか?
と、考えたことがありますか?
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「買う」ということ
日々の消費行動の中で、それを改めて深く考えるってことは少ないですよね。
でも少し考えれば分かるように、
多くの場合その商品・サービスを手に入れたことによって起こる嬉しい体験、
今より良くなる体験を想像して買っているはずです。
その体験こそが価値。その未来に期待してお金を支払っているのではないでしょうか。
多くの商品・サービスは体験をしてから買うことはできません。
だから、それを想像(予想・予測)して買っているといえますね。
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「売る」ということ
では売る側はどうでしょう?
自分の扱うモノの原材料・成分・機能・技術がどれだけ凄いのか、
他のモノとの違いをしっかりと伝えれば買ってもらえると思っているところがたくさんあります。
その道のプロですからその原材料・成分・機能・技術がもたらすコトが
どれだけ素晴らしいかを熱く語りたいのはわかります。
そこで苦労しているんですもんね。
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でも、買う側にとって大事なことは
「で、結局どうなるの?自分にとってどう良いの?」
ってこと。。。
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「価値」と「機能」
例えばある衣料関係の現場での話。。。
「この新開発○○繊維を特殊技術で織り込んだ△△布ブルゾンは、通気性が高く軽量!」
まぁ、やはり原材料・技術・機能は言いたいのでしょう。わかります。
が。。。
この例で言えば、「原材料・技術・機能」以外何も言っていない。とも言えます。
通気性が高く軽量!が「価値」のつもりでいるのでしょうが、これは「機能」ですよねぇ・・・。
通気性が高く軽量!だったら「どう良いの?」
さらに言えば「どんな人が?」「どんな場面で?」「どう使ったら?」良いの?
さらに言えばその時その人は「どう思うんだろう?」と、
手に入れた人の体験を深く考えることが必要だと思います。
価値の決定権は提供するあなたにあるのではなく、買う側にあります。
今の生活者は個性的で感じる価値も一つではありません。
買う側の「人」に思いをはせて、
「その人」に欲しいと思ってもらえる「想像しやすい価値」を伝える必要があります。
あなたの商品・サービスを手に入れて感じてもらえる価値って何だろう?
深く考えて仮説を立ててみて下さい。
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【今日のポイント】
→ ナニにお金を払うのか?
→ 「価値」と「機能」
→ 「想像しやすい価値」を仮説する
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今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
ライズマーケティングオフィス株式会社
田中みのる
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