狭い世界観が「当たり前の感覚」を奪い取っていくんでしょう。
こう見えて「霞が関」で働いていた経験があるんですよ。(笑)
戻りたいとは全く思いませんが。。。(^^;)
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公文書をめぐっての混乱
ここ数日、「国会」が揺れていますね。
個々の出来事にツっこむつもりはありません。
多分今の争点は「文書の書き換え」に収束しますね。
僕、一応「公文書」を作成してきた経験アリです。
だって、元国家公務員だし。(笑)
TVで「決裁文書」って言ってるアレです。
なぜか捨てずに今でも大事に持ってるのが、
公用文作成の手引
他には「郵便実務六法」とか。
様々な「承認・申請」を受理する窓口の勤務経験もあり、
そこで勤務していた時の僕のバイブルでした。
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公用文はどうあるべきか
いちばん最初に書かれているのが、
①分かりやすい表現であること。
②行き届いた表現であること。
③生き生きとした正確な文章であること。
以上をふまえ読み手のために工夫せよ。
とのこと。
いいこと書いてる!!(笑)
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財務省の内規での「ルール」に掲載されているかは知りませんが、
元は同じ国家公務員。そんな違いはないと思います。
そして、「公文書」を作る時、
後の差し替えを出来なくするため、
ページごとの割り印を押印したり、
結構「お堅い」取り決めがいっぱいありました。
これが「作業」としてもかなり面倒なのです。
そして文書保存期間も年単位。10年なんかザラ。
モノによっては永久保存。30年保存も当たり前。
でも普段から「その仕事」をする人には
体に染みつく当たり前の取り決めです。
その経験を思い出し、、、
さすがに今回の「公文書差し替え」は個人的な意見ですが、
「初めての事案」だと思います。
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強大でも巨大でも狭い世界
各省庁の中でも「筆頭」と言っていい財務省。
そこで起こった今回の問題。
だからこそこんなに話題になっているんですよね。
過去にも・・・
他の省庁でも・・・
同様の不祥事が起こり、表に出てこなかったのでは?
と考える人が出てくる。
先に書いた通り、僕はなかった。と思いますし、
そう信じたい。というのが本当のところ。
特に守るつもりもないのですが、
あそこで働いている人たちって、
基本的にみんな(ずば抜けて)頭の良い人たちなのです。
先を見通す力も、過去との整合性を取る力も、
そしてもちろん文章力も。
ずば抜けた人たちが働いています。
なのに今回のような、
誰が見てもつじつまが合わないようなことをしてしまったのは。
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「実は世界が狭いから」
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だと思います。
僕も30万人以上が所属する組織にいました。
とっても大きな組織でした。
そこにいた経験があるからこそ感じます。
「自分のいる世界がすべて」という狭い見識を。
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がんばって勉強して、キャリア路線に合格して、
そこで働いて、できれば偉くなって、
大きな問題を起こさず、定年を迎え、できれば天下りたいナァ。
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みんなとは言いませんが、「よくある思考」でしょう。
そうすると、
アタマのいい人たち、なはずなのに、
急に「近くしか」見えなくなっていくのだと思います。
「その先のひとたち」の顔が見えなくなるみたいです。
大きな決定でも「とんでもない選択」をしそうになる傾向にある。
その背景には「狭い世界観」があるのではないかと思います。
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その場所から飛び出す選択肢も考えるべき
苦しんで苦しんで苦しんでどうにもならない。
そんな思いをずっとするくらいなら、そこから逃げたほうがいい。
そんな思いが「続く」のは、「その本人」が望んでいないなら、
組織としてガバナンスが崩壊しているのです。
個人が受け止めれるはずがない。
大きい組織ならなおのコト。
そして、「組織の中の個人の代わり」なんぞ幾らでもいる。
ある種、悲しい話「必ず仕事は回る」んです。
責任感は必要だし、使命感も持つべきです。
ですが、過度な「自己犠牲」は組織のためにも良くないのです。
「おかしいな」とちゃんと感じられる感覚を持たねば。
そのためには「外の世界をちゃんと見る」ことを大事にすべきですね。
知らず知らずのうちに「井の中の蛙」になるものです。
外の世界をちゃんと見なきゃ「中の常識」が曲がっていることにも気づけません。
これは官僚の世界だけではなく、「一般のビジネスマン」にも言えることです。
「業界の狭さ」に縛られないようにしてくださいね!
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今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
ライズマーケティングオフィス株式会社
田中みのる
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