やっぱり、「あなたから買いたい」は起こる。
広島から、東京への最終新幹線に乗ってます。
広島から、新大阪までの間で、
東京までの3時間をカバーする
「晩酌セット」をそろえちまいました。
いつもは、
新幹線内のパッセンジャーサービスが
通るたびに、思いついたものを、
ちょこちょこ買い足すのが僕のパターンっす。
新幹線、アホほど(大阪弁ノリで解釈願います。)
乗りまくってる僕が、
今日、初めて、「また、この人から買いたい」って
思いました。
あ、念のために言っときますが、
JRパッセンジャーサービスのクルーの
みなさま全員、ちゃんと教育を受けておられるので
サービスの質は当然平均値高いんですよ。
でも、際立っていたのが、この方です。
JR西日本管内所属の山崎(やまさき)さん
ご本人に了承をとり、画像アップさせていただいています。
広島を出発し、座席に落ち着き、
「ふぅーーーーー」っと一息ついてからのことです。
通りかかった、パッセンジャーサービスのワゴンに、僕は、
「すみません。ビールと・・・
(たまたま目に入った柿の葉寿司のPOPがあって)
柿の葉寿司ください」
と言いました。
彼女は、
「柿の葉寿司ですね?すぐに取りに行ってまいりますので、
しばらくお待ちいただけますか?」
僕:
「ああ。分かりました。急ぎませんよ。」
彼女:
「まずはビールお出ししますね?
お待ちいただく間、一緒におつまみはいかがですか?
お得なビールとセットのおつまみがありますよ。」
僕:
「あ。コレ (実はテキトーでした)
おねがいします。」
たぶん、ここまではフツーのやり取りですよね。
たぶん「マニュアル」にもあると思う。
で、柿の葉寿司を持ってきてからの
やり取り。
「彼女」
「僕」
の改行ペースで読んでください
「お待たせしました。柿の葉寿司です。」
「ごめんね。ありがとう。」
「(会計しながら)ご出張ですか?」
「そーなんです。今から東京っす」
「(東京に)戻られるんですか?」
「いえ、僕は大阪なんで、広島・東京と連続っす」
「わー。お疲れ様です。東京の後、帰れるんですね~」
「その翌日、博多で、また東京。大阪は週末に帰るんです。(苦笑い気味に)
あ、全部新幹線使いますよ(笑)」
「え~・・・大変ですね~。
でも、たくさん乗っていただき、本当にありがとうございます。(深々とお辞儀)」
「いえいえそんな。。長く引きとめちゃってごめんなさい。」
「とんでもない。また、お会いできるとイイですね。」
単なる、「僕のツボ」なのかも知れませんが、
たぶん「マニュアル」じゃない「山崎」さんの
コトバがたくさん含まれていると思う。
すんげー後引く(後味のいい)接客でして、
それをどうしても伝えたくなって、
でも、ナンパ的コミュニケーションに感じられたくなくって、
何度か目のワゴン通過の際、
「ステキな接客をなさいますね。」
と声をかけてしまいました。
初めてでした。
「ありがとうございます」
と、笑顔の彼女。
変な使い方をしない。などと、
よく考えたら、余計に不審な言い訳をしながら (>_<)
「フェイスブックとかで紹介させてもらってイイですか?」
と写真撮影の申し入れ。
「イイですよ。でも、私、フェイスブックしてないんですけど・・・
かまわないですか?」
文字にすると、伝わらない気がして、つらいんですけど、
ちょっとしたやり取りに、お人柄の良さがにじみ出るんです。この方。
ヤマサキって言います濁らないんです。
でもなぜか、「ザキヤマ」って呼ばれてます。 ですって。
僕は読んでないし、タイトルもちゃんと覚えてないんですが、
たしか、「カリスマ販売員」の紹介本があったと思う。
「また、あなたから買いたい」って本だったハズ。
その本を知った時、なんとなく、
「そんな人いるのかなー」
みたいな感じでした。
もう、数えきれないほど、新幹線に乗っているせいか、
逆にリアル感が感じられなかった気がします。
違うとは思いますが、「この人か?」
って、本のコトまで思い出させる、ヤマサキさんでした。
彼女は新大阪で乗務を終了しました。
列車の見送りの際、改めて僕に会釈をしてくださいました。
はい。
また「あなたから」買いたい。